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​ご挨拶

令和6年の能登半島地震に際しまして

ご挨拶

謹啓

​平素は聞善寺に格別のご尽力を賜り、厚く御礼申し上げます。

『どん底に大地あり』 今泉温資(としし)・僧侶

新型コロナウイルスが感染拡大していく中で多くの方がどん底を感じられたはずです。しかし、落ち着きを取り戻す中で改めて振り返ってみますと、底なしのどん底だと思えたあの時期にもちゃんと底があり、大地があり、底に、大地に支えられていたと感じることもできるのではないでしょうか。どうにもならないと思うようなこともどうにかなり、絶望の中にも光があったはずです。

どん底にいると上ばかり見上げて、足元の大地に気づかない。

有頂天にいても喜びで舞い上がり、足元の大地に気づかない。

私たちはどんな時でも「大地」に「いのちの大地」に支えられています。足元を見失わないように気をつけたいものです。

これからも周りの人たちのお力をお借りしながら、仏法興隆のために日々精進してまいりますのでお力添えのほど、よろしくお願い申し上げます。

 

謹白

2023年1月  聞善寺住職・今井優悲

ご挨拶

謹啓

​平素は聞善寺に格別のご尽力を賜り、厚く御礼申し上げます。

また、このたびの新型コロナウイルス感染症により、不安な生活を余儀なくされているすべての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

今年も引き続き新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、安部元総理の事件を発端とし、旧統一教会が問題となりました。改めて宗教とはなんなのかということを考えさせられました。

私たちは日々、様々な不安を抱えています。その不安に寄り添うものが宗教ではないかと思います。しかし、旧統一教会をはじめとする、新興宗教と呼ばれるものは不安に寄り添うのではなく、不安を煽るということがあるのではないでしょうか。

不安には努力でなくしていけるものもあれば、努力だけではどうしようもできない、老いの不安、病気の不安、死への不安があります。シェイクスピアは「避けることができないものは抱擁してしまわなければならない」と申しました。避けることができない不安を抱擁し、引き受けていく力、勇気となるものが宗教の力であり、智慧であると感じております。

皆様の不安に寄り添える僧侶として、日々精進して参りたいと思います。これからもお力添えのほど、よろしくお願い申し上げます。

不安定な世界情勢、厳しい物価高と、不安は尽きませんが、寒さが厳しくなる時節柄、一層のご自愛のほど祈念いたしております。

謹白

2023年1月  聞善寺住職・今井優悲

 

ご挨拶

謹啓

​皆様におかれましては、未曽有の災禍の中、ご苦労・ご心労いかほどかと拝察致します。

当寺におきましても、なかなか「今まで通り」にならない中で、「お寺のあり方」「仏事のあり方」、ひいては「私自身のあり方」を考えさせていただく機縁となりました。

お釈迦様は「諸行無常(変わらないものはない)」とお説きになられました。

世の中は日々刻一刻と変化していき、私自身の体や心も変化し続けています。近年の情報化社会の中で変化するスピードは速くなりましたが、この新型コロナウイルス感染拡大する中で、変化のスピードはさらに加速したように感じられます。良いことも悪いことも日々、変化していく中で「諸行無常(変わらないものはない)」という仏の教えを変わらないものとして大事にしていきたいと思います。これからもお力添えのほど、よろしくお願い申し上げます。

まだまだ先を見通しづらい日々が続きますが、寒さが厳しくなる時節柄、何卒ご自愛のほど祈念いたしております。

2022年1月  聞善寺住職・今井優悲

コロナ禍の中で

昨年は新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、多くの方が大変な思いをされ、今もなおされています。当寺におきましてもご法事の延期や中止、行事の中止などの影響がありましたが、現在は落ち着いた状況になっています。また、県外からのご法事の参加が難しい方はリモートで参加されるなど、新しいスタイルのご法事も徐々に勤めさせていただいております。

新型コロナウイルスの影響で変化したものでも、収束後に元に戻るものもあれば、戻らないものもあるでしょう。そんな中で、改めて私たちは「何を大事にしたいのか」ということが問われているように感じます。お寺としても「何を大事にしていくのか」という問いを大切にしながら日々精進して参りたいと思います。

これからもお力添えのほどよろしくお願い申し上げます。

時節柄、一層のご自愛のほど祈念いたしております。

2021年1月  聞善寺住職・今井優悲

 

父の死によせて

昨年、2019年4月24日に前住職である父・今井隆信が75歳で命終いたしました。通夜・葬儀、またその後の日々の中で大勢の人たちから父の話を聞かせていただき、思いがけない父の姿との出会いがありました。父との別れが新たな出会いとなったのです。それは同時に父が何を大事に生きてきたかという、願いの確認でもありました。

父は「平和と平等」を願い、親鸞の教えに耳を傾け続けました。

気の遠くなりそうな願いを前に、時には座り込んでしまったこともあったかもしれません。しかし、同じ願いを持った人たちと共に一歩一歩、歩み続けたのです。

その姿に頭が下がります。

そのことを大事に確認しながら、

私の歩みを一歩一歩、歩んでいきたいと思います。

2020年1月  聞善寺住職・今井優悲

住職拝命10年を迎え

昨年、2018年10月に住職を拝命して丸10年を迎えました。

2008年2月28日に先代住職である父が倒れ、新潟のお寺で修行をしていた私が金沢に戻ることになった矢先の4月15日に交通事故に遭い、生死の境をさまよいました。

​そんな状況の中での住職拝命でしたが、御門徒の皆様をはじめとする有縁の方々からのたくさんのお力添えをいただきながらの10年でした。

  「倒れることによって

    起(た)ちあがる力をいただく」

                高原 覚正(たかはらがくしょう・僧侶)

 

倒れたことによって感じたことがありました。

倒れたことでしか感じられないこともありました。

倒れたからこその「今」があります。

この先の10年、それこそ明日どうなるかも分かりませんけれども、

「ご縁を大事に想いをつなく」という願いをもって、仏法興隆、聞善寺興隆のために日々精進して参りたいと思います。

2019年1月  聞善寺住職・今井優悲

ホームページ開設にあたり

IT革命と呼ばれる情報技術の発達は急激に世界との距離を縮め、世界とのつながりを感じさせてくれました。それと同時に現実世界での身近な人と人とのつながりを感じにくくなるという問題を抱えているように思います。光が強ければ強いほど、影もまた色濃くなる。

 

だからと言って戻ることもできません。

今、この仮想世界と現実世界のはざまで何ができるか分かりませんが

この度、聞善寺のホームページを開設させていただくことになりました。

 

顔と顔を合わすということを大切にしながらもホームページを通して

大勢の方に情報発信をしたり、相談や質問を受けたりできる場になればと

思っております。今後ともよろしくお願いいたします。


 

2018年1月  聞善寺住職・今井優悲

 

 

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